TOMOSU CAFEから広がる、豊かな波紋
2020年5月、男鹿(おが)市に「TOMOSU CAFE(トモスカフェ)」がオープンしました。これは、精肉店「グルメストアフクシマ」を営む福島智哉さん、「こおひい工房 珈音(かのん)」を営む佐藤毅さん、服飾ブランド「Ow…
編集・文:竹内厚 写真:船橋陽馬
2018.07.11
昨年も約74万人の人出となった全国花火競技大会「大曲の花火」は、言わずとしれた大曲の、いや、秋田の、日本の宝のようなイベントですが、大曲駅前からまっすぐ伸びる、その名も「花火通り商店街」とその周辺には気になるお店が連なっています。
今回は、なんも大学編集部オススメのお店の紹介とともに、
:「次の電車まで1時間以上…… 待ち時間を過ごすオススメの場所は?」
:「花火大会会場の他に花火が楽しめる穴場スポットは?」
という2つの質問を投げかけてみました。
丸子川のほとり、お茶とアジアの手仕事雑貨を販売する[お茶の兼松園/Batik]の建物の一角を間借りするような形で営業をはじめてまもなく3年。
訪ねた日は、週替りの豆を含む5種類の珈琲がメニューに書かれていましたが、それ以外にもカウンターの上には、焙煎したばかりの豆がいくつも。
聞けば、店主の佐々木遊さんは、20歳頃から自宅での焙煎をはじめて、焙煎機なども自作していたそうです。
:「駅の周りは、最近は珈琲を飲ませる店がすごく増えました。その中でもオススメは[ESPRESSO 1onz(ワンオンス)]。ナイスキャラの店主が迎えてくれますよ! もちろん、僕の店まで足を運んでくれたらうれしいです」。
:「花火をちょっと横から見る感じになりますけど、姫神公園がいいかも。いつ行っても気持ちのいい場所です。花火大会の日は、公園でテントを張って見てる人もいます」。
【FOG coffee】
〈住所〉大仙市大曲大町2-24
〈時間〉10:00~20:00
〈定休日〉火・木・金曜日
〈TEL〉0187-64-9044
〈Facebook〉https://www.facebook.com/FOGcoffee2015/
週末はテントを張りっぱなしにして、キャンプ場から出勤してきたこともあるという、生粋のキャンプ好き高野幹子さんによるアウトドアショップ。
日常使いのできる雑貨も置いてあり、なにより高野さんが明るくあれこれ話してくれるので、キャンプの予定がなくても立ち寄りたくなるような場所です。
:「まずは[ミンカ]さん、[和装・はきもの・小物 加藤]さん、喫茶店の[ミルクハウス]さんですね」。
:「姫神山の山頂付近で見ている方もいますよ。かなりハードなので、私は夜、お酒を飲んで、登ろうとは思いませんけど。花火大会の日に河川敷から見ていると、いつも山頂付近でヘッドライトがちらちらとしています」。
「姫神山は、毎週のように登山している人、トレーニングでいく人(私です)、山菜採りの人、山頂から御来迎を見る人もいますけど、遠くから引きで見ても、緑の稜線がほんとにきれいで、私はすごく好きですね」。
「雄物川の河川敷からも姫神山がよく見えます」と高野さんに教わったので、河川敷へも立ち寄りました。
花火大会当日はメイン会場となる雄物川河川敷運動公園。広々として気持ちのいい場所なので、花火のない日にのんびりすごすのもオススメです。
【YAMAGOYA】
〈住所〉大仙市大曲丸の内町7-18
〈時間〉12:00~18:30
〈定休日〉水曜日
〈Facebook〉https://www.facebook.com/OutdoorShopYamagoya/
日用雑貨店ということですが、店主の佐藤美博さんのメキキで、器や台所用品、人形など、いろんなものが並んでいて、2階ではギャラリーも運営されています。
何々系と決してひとくくりにできないような品揃えは、佐藤さんの遊び心もほどよいスパイスとなって、見れば見るほどに発見があります。楽しい。
:「花火は1日だけ。普段は観光地じゃないから、暇つぶしに来られても困る店もあるかもしれないけど。駅に観光物産協会のやってる情報センターがあって、お土産も売ってるし、店の紹介もしてくれるから、そこがいいんじゃないですか」。
と至極まっとうなお話をいただいたのですが、粘って話を聞いていたら、大曲のことをたくさん教えていただきました。
「大曲は食が充実してるんじゃないかな。駅前の[北野水産]は昼も夜もいつもいっぱい。うちの裏にある[肉屋のさとう]もいいよね。さとうの娘さんがやってる[めんこいな]って食堂もすごく人気。安いしね。ラーメン屋もめっちゃ多くて、[中華そばde小松]は、限定麺がどんどん変わるから、それを食べたくて通ってる人もいる。東京で開かれた「ラーメン女子博 2018」にも選ばれたらしいですよ」。
:「遠くから見ると、もちろん小さく見えるんだけど、それも楽しい。きれいにすべてが見えなくてもよければ、結構どこからでも見えるから。地図を広げて、いい場所を考えてみるのもおもしろいかもしれない」。
【ミンカ】
〈住所〉大仙市大曲通町2-33
〈時間〉10:00~18:30
〈定休日〉木曜日
〈Instagram〉https://www.instagram.com/minca_micanmark/
駅前の大曲ヒカリオにスタジオを持つ、コミュニティFM局「FMはなび」。全国で唯一、花火のことしか話さない花火専門番組『花火の星』をなんと1年中、週1レギュラーで放送しています。 そのパーソナリティを務める、藤田浩士さんにも話を聞きました。
:「「花火伝統文化継承資料館 はなび・アム」が8月5日にオープンします。4Kシアターで花火を体感できたり、大曲の花火の歴史が紹介されたりするそうなので、僕もすごく楽しみにしています。明日、内覧へ行く予定なんです」。
:「これ、意外とむつかしい……。夏場は、大台スキー場の頂上まで車で行けるんだけど、あそこからだとどう見えるのかな。
遠くから花火を見る方にも、FMはなびを聴いてほしいですね。花火競技大会の日は、「大曲の花火」に関する特別番組の放送や、会場からの解説付き実況中継。翌日は、表彰式の生中継もしています」。
花火師へのインタビューや花火の解説など、ほんとに花火のことだけを話し続けている『花火の星』。まさに花火の街の地元密着メディアです。
なお、大台スキー場から花火大会を見たという人の話を後日聞きましたが、めちゃくちゃ小さいけど、花火は見えたそうです。
【FMはなび】
〈TEL〉0187-88-8246
〈HP〉http://fmhanabi.com/
〈Facebook〉https://www.facebook.com/FMhanabi/
〈Twitter〉@fmhanabi