秋田のいいとこ 旅で出会った、ローカルスタンダード
大仙市編

編集・文:竹内厚 写真:船橋陽馬

大仙の肉食ダイアリー

2018.07.25

大曲駅界隈を拠点に大仙市を巡っていると、飲食店が充実しているだけでなく、なにやらおいしそうな肉メニューが多いな~と気づきました。
取材で出会った方々に「大仙って肉食ですよね」とお伝えしてみても、そうかな、そうかも……って曖昧な笑顔で受けとめられることが多かったので、2泊3日で訪ねた取材陣の勝手な思いこみかもしれませんけど。

ただ、おいしい肉料理を短期間にたくさん食べたことは厳然たる事実。なので、ここでは、大仙での肉レポをお伝えします。
モデル&コメントはなんも大学編集部・矢吹史子氏です。

まずは、今回の肉レポ企画を思いつく発端となった
[肉のさとう]からスタート!

とにかく、精肉の冷蔵ショーケースを眺めるだけでも気持ちのアガる品揃え。しかも、安いっ! 今夜は焼き肉にしたい。
せっかくなので正面からの眺めも。「US昔のカルビ」とはハラミ肉のこと。
「肉のさとうポイントカードはじめたよ」「フランクフルトありまぁす!!」
今回の本題はこちら。その場で調理する惣菜メニューも充実。
迷わずメンチカツ、いきました。
これが。
こうなる。ほんの少し、背筋が伸びる。

町の肉屋さんは、量り売りあり、お惣菜ありのワンダーランド。なかでも揚げたてのメンチカツは最高のアトラクション。サクサク(衣)、フワフワ(肉)、ジュワ~(肉汁)が一度にやってきます。あ~明日も来たい!(矢吹氏・談)

看板とお店の外観からも肉のうま味がにじむよう。

【肉のさとう】
〈住所〉大仙市大曲通町1-27
〈時間〉8:00〜19:00
〈定休日〉不定休

MILK HOUSEミルクハウス]は、大曲の駅前、花火通り商店街で40年以上続く喫茶店。老いも若きもつらつらと話が弾む、居心地のよさが魅力的な名喫茶です。

室外機の位置、窓や扉のかたちまでスタティックな構成、に電線がだらり。
パフェもいいし。
人気のナポリタンも最高。けど、今日は……。
肉が食べたい! 焼肉ピラフ一択。

ふだんなら、喫茶店ではナポリタンに走ってしまうところ、今日は焼肉ピラフに。しっかりと炒められたピラフにジューシーな肉。油vs脂のこってり味ですが、なんだか無性に惹かれてしまうのです(矢吹氏・談)

MILK HOUSEミルクハウス
〈住所〉大仙市大曲中通町9-20
〈時間〉10:00〜18:00(L.O. 17:30)
    ※祭日の場合は翌日休み。
〈定休日〉月曜日 ※臨時休業あり。
〈TEL〉0187-63-1787
〈Twitter〉@kissa_milkhouse

姫神山に登るなどして、すっかりくたびれてしまったこの日、夕食は、ふたつの暖簾を持つ店としても知られる[味よし味二番]へ。東西ふたつの店舗がなかで合体して、ひとつの店舗になっています。

定食、丼、ラーメンなど、120種を超えるメニューのなかでも、大曲名物とされる「オープンカツ」をいただきました。

大人だってお子様ランチを食べたい。そんな夢を叶えられるプレートがこちら。カレールーがかかったチキンライス、さらにそこへトンカツがドーン! そのボリュームに罪悪感を感じつつも、今日だけは子どもに戻らせてください(矢吹氏・談)

気になったので、肉どんぶりもオーダー。

肉どんぶりという豪快なネーミングに「肉食ダイアリー、さらに攻めてやろうじゃないか!」と意気込んだものの、登場したのは野菜たっぷりのあんかけ丼。肉! 肉! と前のめりだった私たちは一変、「あん」という優しさに包まれて、ほっこり(矢吹氏・談)

【味よし味二番】
〈住所〉大仙市若竹町31-27
〈時間〉10:30〜20:00(材料がなくなり次第閉店)
〈定休日〉不定休
〈TEL〉0187-63-3276

翌日、唐松神社を訪ねた帰り道、刈和野かりわのの県道沿いでハンバーガーを売ってるよ、とカメラマンからのタレコミ情報をたよりにやって来ました[田村商店]。
ロードサイドのお酒を中心としたよろずショップですが、店の隅に食堂的コーナーが設けられています。

ハンバーガーのメニューは3種。
手づくりなロードサイド感、麦茶を出してくれる食堂感、その綱引き。
迷わずビーフバーガーをいった~! 矢吹氏のハンバーガー映え。

バンズがフワフワでなくたっていい。パティがジュージーでなくたっていい。大口開けて頬張ると、あ~これこれ。この、どうしようもない懐かしさに会いたかった!(矢吹氏・談)

お店の創業は大正元年とのこと。

【田村商店】
〈住所〉大仙市北野目字北野目153
〈時間〉10:00〜15:00 ※飲食コーナー・配達のみ。
〈定休日〉年中無休 ※飲食コーナー・配達のみ火曜日定休。
〈TEL〉0187-75-1161

つづいて、同じ刈和野エリアにある[斎藤精肉店]へ。ちなみに刈和野といえば、毎年2月に行われる伝統行事「刈和野の大綱引き」で知られ、この日は町に何千人もが集まり、上町下町かみちょうしもちょうに分かれて大きな綱を引き合います。

俳優の柳葉敏郎さんの住まいが刈和野だそうで、[斎藤精肉店]は、柳葉家の行きつけだとしてテレビなどでも紹介されました。それ以来、誰が呼んだか、こちらの手づくりコロッケを「ギバちゃんコロッケ」とあだ名する人も。

やっぱり看板がいいよ。店内は精肉のほかにも、惣菜や食品の販売も。
注文してからその場で揚げてくれる。美しき黄金色。
店先でいただいた。よく見ると左は豚ベンチだ。

クリーミーで優しい男爵いものなかに、優しいだけじゃないぜ! と、豚ひき肉が存在感をあらわに。いずれもこだわりの国産素材! 優しさと強さを兼ね備えた、まさにギバちゃんみたいなコロッケでした(矢吹氏・談)

ちょっと芝居がかっているよう。ギバちゃん効果。

【斎藤精肉店】
〈住所〉大仙市刈和野字清光院後42-18
〈時間〉8:30〜19:00(コロッケのL.O.18:30)
〈定休日〉第2・4木曜日
〈TEL〉0187-75-0298

なんと大曲初のハンバーガー専門店が6月にオープン。それが[コーナー ゲート バーガー]です。
音楽好きでDJでもある店主が東京へ出て、渋谷のウーピーゴールドバーガーにヤラれてしまったそう。地元に戻ってからも、通いつめたあのハンバーガーの味を思い出すということで、自らハンバーガー店を開店するにいたりました。

光り輝くハンバーガーのオブジェ。DJブースにアナログも多数。
シンプルなクラシックバーガーで、と思ったら、矢吹氏は迷わず全部載せのフルバーガーをオーダー。さすが。
ダブルパティのダブルチーズ、ベーコンエッグ、アボカドが入ったフルバーガー。あっぱれ!

店一番のボリュームメニュー、全トッピングの「フルバーガー」のお目見えです。高さ20センチはあるでしょうか? 周りにポテトを従えてそびえ立つ、夢の斜塔! 僭越ながらナイフとフォークで切り分けさせていただきます。いろんな部位を使ったいいとこ取りな粗挽きパティは、すごい満足感でした(矢吹氏・談)

CORNER GATE BURGERコーナーゲートバーガー
〈住所〉大仙市大曲黒瀬町9-6-3 1F
〈時間〉[月〜金]12:00〜21:00(L.O.20:30)
  [土・日]11:00〜14:00、17:00〜22:00(L.O.21:30)
〈定休日〉木曜日
〈TEL〉0187-73-6961
〈Instagram〉@corner_gate_burger

2泊3日の肉食ダイアリー、フィナーレを飾るのは、嶋田ハムに併設された[レストランシマダ]。自社牧場を持ち、薪の直火で焼き上げる嶋田ハムのドイツソーセージは、秋田空港でも販売されている秋田名産です。

やっぱり看板がステキ。マンガっぽいキャラクターは、上の写真をもとにしてるのかな。
単品でドイツポークソーセージを注文した後に。
ハンバーグやハムグリルを注文。これだけの肉料理を前にすれば心からハッピーが漏れ出る。
ハンバーグは牛と豚、鶏と豚から選択。単品メニューで各580円!

木調の壁、オレンジ色のランプ、そして大好きなお皿に乗ったごはん!! 肉と向き合うには十分な演出。運ばれてきたハンバーグにナイフを入れると、肉汁の滝! 「これは攻めのプレートか!?」と思いきや、クセのないなんとも上品なお味。老舗の品格に敬服いたしました(矢吹氏・談)

ショップも併設。矢吹氏はお土産にボンレスハム200gを買った。
食べ終わった途端、現実に連れ戻されるふたり。肉の魔法よ、もう一度!

【レストラン シマダ】
〈住所〉大仙市若竹町26-23
〈時間〉レストラン 11:00〜14:00
    ハム・ソーセージ直売店 8:20〜19:00
〈定休日〉月曜日
〈HP〉http://shimadaham.co.jp/index.html

TOP