秋田のいいとこ 旅で出会った、ローカルスタンダード
仙北市編

編集・文:成田美穂 写真:船橋陽馬 矢吹史子

仙北のSOFT5

2018.08.08

観光地としてにぎわう仙北市では、「ソフトクリーム」の文字をよく見かけます。しかも、ちょっと食べてみたくなるようなテイストのソフトクリームが揃っています。となれば、やることはひとつ。怒涛のソフトクリーム食べ歩き!

「食べられるだけ食べてよし」と言われていましたが、2日間で8個を食べたところでギブアップ。
すべて食べ尽くせなかった無念はのこりますが、今回、出会ったソフトクリームの中から選んだBEST5ならぬ、SOFT5をご紹介します!

1.むらっこ物産館の「そばソフト」むらっこ物産館の
「そばソフト」

#うどんよりそば派 #ほうれん草ソフトも食べました #しみじみと夏

いざ、と口元に近づけた瞬間、ほのかにそばの香りが。や、やさしい……!
すっきりした甘さと香ばしさのバランスが絶妙で、そば好きにはたまらない。炎天下のなかで楽しむ冷たいそばソフト。ずっと食べていたい夏の味。
ラッパ型のコーンのおかげで、溶けたクリームがこぼれにくいのもいいね。

田沢湖から車で約3分のところにある産直の店[むらっこ物産館]。
採れたての野菜や果物、山菜、お米などが並び、産直というだけあって、農家の人々が「おはようさーん」と入れ替わり立ち替わりやってくる。
店内には民謡が流れていて、そういえばこの辺りでは生保内節おぼないぶしが盛んだったと思い出す。
中央テーブルの上には「試食です」の札がついた枝豆とスイカ、そして冷たいお茶のポット。これぞ、秋田のお母さんの優しさなのです。

【むらっこ物産館】
〈住所〉仙北市西木町西明寺字潟尻119
〈時間〉9:00~17:00
〈休館日〉12~3月 ※変動あり。
〈TEL〉0187-47-2205

2.ローズショップの「ローズソフト」ローズショップの
「ローズソフト」

#ばらの魔法 #なめらかさ半端ない #ヒーリングソフト

白いカップに収められたかわいらしいローズピンク。
実は、ばらの香りって少し苦手。覚悟のひと口目……おや?
最初に感じたのはハーブのような清涼感。それからゆーっくり甘くなっていく。
警戒していた香りはクセもなく控えめで、なんとも高貴なお味。
これはいい意味で裏切られました!

遠い昔、村に住む美しい娘・辰子たつこが、その若さと美貌を永遠のものにするべく泉の水を飲み続け、気がつけば大きな龍に姿を変えて、田沢湖の主として湖底深くへ沈んでいった……。

そんな「たつこ姫伝説」にちなみ、湖のシンボルとして湖畔に建てられた金色の「たつこ像」。その目と鼻の先にある[ローズショップ]は、食品や雑貨など、ばらにまつわる商品を取り揃えたセレクトショップ。扉を開けると一瞬でばらの香りに包まれる。美を追い求めた伝説の女性・たつこ姫と、美の象徴とされるばらの花が隣り合っているのは、何か意味があるのかしら。

【ローズショップ】
〈住所〉仙北市西木町西明寺字潟尻78
〈時間〉9:00~17:00 ※季節等により変更する場合あり。
〈TEL〉0187-47-2211
〈冬期休業〉11/25~4/1
〈HP〉http://tazawako-hotel.jp/services/roseshop/

3.田沢湖レストハウスの「辰子伝説」田沢湖レストハウスの
「辰子伝説」

#辰子伝説ひとつください #クッキー=たつこ像 #青色色々 

店先にソフトクリームのオブジェが見えたのでずんずん近づいていくと、
「当店オリジナル! ラムネ風味のソフト 辰子伝説」の文字。
恐る恐る注文すると、田沢湖を彷彿させる青色のソフトクリームが!
添えられたクッキーは、たつこ像を表しているそう。爽やかなラムネ味とクリーミーな甘さが合わさって、なんだかクリームソーダを食べてる気分!

田沢湖畔に建つ[田沢湖レストハウス]のファストフードコーナーは、散策後の
小腹を満たすのにちょうどいい。
ジャンボ焼き鳥に田沢湖ビール、辺りに漂うこの香ばしい香りは、みそタンポだ! つぶしたご飯を杉の棒に巻き、味噌タレを塗って炭火で焼き上げる田沢湖名物。
辰子伝説とみそタンポを両手に持って、田沢湖のほうへ目をやると、ソフトクリームと同じ青色が見える。翡翠ひすい色、瑠璃るり色、あい色など、さまざまな「青」で形容される田沢湖を、次回はぜひ遊覧船に乗って巡りたい。

【田沢湖レストハウス】
〈住所〉仙北市田沢湖田沢字春山148
〈時間〉8:30~17:00
〈定休日〉なし(冬季のみ不定休)
〈TEL〉0187-43-0274
〈HP〉https://ugokotsu.co.jp/tazawa/

4.お菓子のくらた(安藤醸造・北浦本館内)の「元祖しょうゆソフトクリーム」お菓子のくらた
(安藤醸造・北浦本館内)の
「元祖しょうゆソフトクリーム」

#塩分糖分同時補給 #毎日食べたい #のどごし

味がまったく想像できないまま突撃!
喉を通る瞬間の滑らかさと冷ややかさは、まるでみたらし団子のよう。ソフトクリームを食べて「のどごし」を意識したのは生まれて初めて。
まったりと広がる醤油の甘さとほんのり感じる塩気がたまらない!

160年以上の伝統の味を守りながら、味噌や醤油を造る老舗醸造元[安藤醸造]北浦本館内に、秋田が誇る老舗菓子屋[お菓子のくらた]角館店がある。この両者がコラボレーションして生まれたのが「元祖しょうゆソフトクリーム」だ。
館内には、味噌、醤油、だしの素、甘酒、漬物が並び、そのほとんどが試食、試飲可能。バウムクーヘンやみそまんじゅうなどのお菓子も豊富で、
秋田の食文化が凝縮されたこの場所で、おいしい旅のお土産が見つかるかも。

【安藤醸造(北浦本館)】
〈住所〉仙北市角館町雲然山崎42-1
〈時間〉9:00~17:00
〈定休日〉不定休 ※本店(0187-53-2008)へ要確認
〈HP〉http://www.andojyozo.co.jp/

5.ローズメイカフェ・ファクトリーショップの「オレスラソフト」ローズメイカフェ・
ファクトリーショップの
「オレスラソフト」

#魅惑のワッフルコーン #おかわり希望 #しかしそろそろ胃が

“オレスラ” がまさか、オレンジスライスの略だったとは!
店員さんから受け取ったとき、こっそりと私を覗くオレスラと目が合って思わずにんまり。
なんとソフトクリームにもオレスラが練り込んであるそう。まさにオレスラ三昧。
ああ、爽やかな酸味と大好きなワッフルコーンにときめきが止まらない!

ばらとみつばちの産品を中心に、食品や化粧品、健康食品を展開する「ローズメイ」の直営ショップ[ローズメイカフェ・ファクトリーショップ]。
店内の棚にはきらきら輝くジャムやはちみつがずらり! 中でも人気のベストセラージャム「オレンジスライスジャム」は、完熟の国産ネーブルオレンジのスライスを丁寧に丁寧に煮込んで作るそう。
併設されたカフェでは、ケーキやコーヒーも楽しめる。角館駅前のこちらでじっくり角館散策の計画を練るのもいいね。

【ローズメイカフェ・ファクトリーショップ】
〈住所〉仙北市角館町中菅沢77-16
〈時間〉10:00~17:00
〈定休日〉水曜日
〈TEL〉0120-980-697

仙北市では、他にも「さくらソフト」「はちみつソフト」「栗ソフト」「子持ちソフト」「完熟もものソフト」など、バリエーション豊かなソフトクリームを見かけました。
梅雨明け初日の秋田で、セミの鳴き声が響く中、「溶ける~! 垂れる~!」とあたふたしながら食べたのもいい思い出。ちなみにあまり大きい声では言えませんが、個人的に一番好きなのは「フライドポテトをバニラソフトにつけて食べる」です。

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