小坂鉄道レールパークで、懐かしの時代へトリップ!
小坂鉄道は、小坂町と大館(おおだて)市を結ぶ旧鉄道路線。かつて鉱産額が日本一だった小坂鉱山の貨物輸送のために生まれました。明治42年に小坂鉄道株式会社が設立され、旅客事業がスタート。長きにわたり活躍したものの、鉱山が閉山…
編集・文:矢吹史子 写真:高橋希
2020.03.25
「学力日本一の村」として全国から高く評価されている東成瀬村。
その学校教育のなかから、秋田が持つ少子高齢化、人口減少などのネガティブなイメージを、ポジティブに転換するようなヒントが得られないものか? それを探るべく、東成瀬村の教育の現場へお邪魔してきました。
前回の東成瀬小学校校長、加藤久夫さんのお話に続いて、今回伺ったのは、東成瀬村教育委員会、教育長の鶴飼孝さんです。
——加藤先生へも同じ質問をしましたが、秋田のネガティブなイメージを転換するためのヒントが、この村の教育にあるのではないかと思うのですが、いかがでしょう?
——他の人についていけなかったり、人と比較して落ち込んだり。それは大人でもあります。
——「自分のやったことに対して、自分以外の人の意見を受け止める力がつく」ということでしょうか?
——小さな部分も評価してもらえたり、自分のことをしっかり見てもらえたということも嬉しいですよね。
——それは、大人にも心当たりがあります……。
——「自分の考えだけが正しい」ということで、他人の意見を聞けないというのは、大人もしばしばあることですよね。
——これもまた、大人にも心当たりがありますね……。
——私も、間違えて恥をかくのが嫌で、自分の言葉で話せないことがたくさんあります。
——わかるまでやる、わからないと言える、わからないことが恥ずかしくならない、という環境づくりに徹底しているんですね。
——このような教育をすることで、東成瀬は「学力日本一」と呼ばれるほどの村になっていますが、義務教育を終えてからは、みなさん、どのような進路を辿っているのでしょう?
——「優秀な人は外に出てしまって、村に戻ってこない」ということを危惧するような声も聞くことがあります。
——子ども議会?
——主体的に考えることで、たとえ村から離れても、離れた場所から村にできることを考えることに繫がりそうですね。