農村のお母さんたちが作り出す、“働く未来”。―なるせ加工研究会―
東成瀬村にある「農事組合法人 なるせ加工研究会」。以前、なんも大学の「秋田もっちり旅」の記事でもご紹介した郷土菓子「あずきでっち」をはじめ、さまざまな加工食品を製造、販売しています。
編集・文:矢吹史子 写真:高橋希
2020.08.19
直径75センチもある、大きな大きな木皿「KACOMI」。これは、「誰かと食卓を囲み、言葉を交わし、ひとりでは手に入らないものをみんなで楽しむ」という「共食」をコンセプトに作られています。
制作しているのは、五城目町にある佐藤木材容器の佐藤友亮さん。「2年前、この器ができたことで、生き方が大きく変わった」とおっしゃる佐藤さん。そこには、どんな背景があったのでしょうか?お話を伺っていきます。
——ご自身の好きなことに寄せていったんですね。
——大きなお皿って、提供される側はもちろんですが、料理を作って盛り付けする側もテンションが上がりそうですよね。
——わ〜!ほんとだ!軽いし、柔らかい。
——大きさの展開がいろいろあるんですね。
——手間のかかる秋田杉を使って、さらに最大限のサイズにする。普通では考えられないことにチャレンジした器なんですね!
——広告のビジュアルもとてもインパクトがあります。こういった大きな器は、使うシチュエーションやコンセプトを思い描けないとなかなか手が出しづらいように感じるのですが、丁寧に展開されていますね。
——KACOMIという一つのプロジェクトとして、チームで形づくっていくというのは、これまでなかったものですよね?
——購入された方は、どんなふうに使われているんでしょう?
——ご自身の晴れの日に、「KACOMIを囲む」ということができなかったのは残念でしたね……。
——それまでは、作家同士の繋がりはなかったんですか?
——「KACOMI」のご縁が、五城目の魅力を伝えることにまで発展しているんですね!
——「ひとりでは手に入らないものをみんなで楽しむ」というKACOMIのコンセプトが、もはや佐藤さんの生き方になっているようにも感じます。
【佐藤木材容器】
〈住所〉南秋田郡五城目町大川谷地中字堰添35
〈TEL〉018-852-4748
〈HP〉http://satomokuzaiyouki.jp/