毎日バズってる秋田犬アカウント「あきほ」の中の人に会ってきました。
ピンと立った耳に、くるっと丸まった尻尾、フワフワの毛なみ、大きな体が特徴の秋田犬。その人気は年々高まっており、2018年の都道府県キーワード検索では1位の「TOKYO」に僅差で「AKITA」が2位となりましたが、これは秋…
編集・文:矢吹史子 写真:高橋希
2020.03.25
東成瀬村が全国に誇るものの一つとして挙げられるのが「学校教育」。文部科学省が行った全国学力テストでは、小、中学校ともに、長年トップクラスの成績を収めており、その取り組みは、全国のテレビや新聞、書籍などでも、たびたび取り上げられてきています。
さまざまな実践のもと「学力日本一の村」と呼ばれるようになった東成瀬村。その学校教育のなかに、秋田が持つ少子高齢化や人口減少などのネガティブなイメージを転換し、普段の生活にも活きるようなヒントがないものでしょうか?
それを探るべく、村の学校教育のキーマンであるお二人を訪ねたところ、素晴らしいお話を伺うことができましたので、2回にわたってお伝えしてまいります。
最初にお会いしたのは、村唯一の小学校、東成瀬村立東成瀬小学校の校長の加藤久夫さんです。
——秋田のネガティブなイメージを転換するためのヒントが、この村の教育にあるのではないかと思うのですが、いかがでしょう?
——メンター?
——自分の地域を知ることで、よそにも興味が湧いてくるんですね。
——どうしても、ほかと比べてしまったり、都会にあるものに惹かれてしまいがちですが、今いる土地を知ることで、暮らしている場所が誇らしくなってくるんですね。
——その思いはどこから来るんでしょう?
——村全体がもはや家族みたいになっているんですね。
——この「ふるさと教育」があることで、支援している側の「ふるさと先生」にも変化がありそうですね。
——役割があるというのは、自信になりますよね。
——自分では些細と思えることも、誰かのために活かせるかもしれないし、役立つことが自分自身の生き甲斐にもなってくるんですね。
最近は、リアルな学びの場だけでなく、オンラインサロンなども増えてきています。村の取り組みのように、自分が持つ知識を発信したり、学びの場を求めていくことが、暮らしの充実に繫がっていきそうですね。
——見えない学力。
——我々大人は、自分の仕事について、例えば私だったら「○○な編集者」の「○○」に何が入るのかを考えてみるのも良さそうですね。
お話を伺っていると、人口の少なさや高齢化は、この村では良い効果になっている部分もあるように感じます。コンパクトなほど深く届く授業ができるし、年齢を重ねた方々が多いことで伝える文化に厚みも出る。
加藤さんのお話から、たくさんのヒントをいただくことができました。
そして、この後お会いしたのが、東成瀬村教育委員会、教育長の鶴飼孝さんです。ここでも、にたくさんの学びを得ることができました。ぜひ、併せてお読みください。
【東成瀬村立 東成瀬小学校】
〈住所〉東成瀬村田子内字上野8番地
〈TEL〉0182-47-2313