長く、白く、みずみずしく。三関せりの根っ子にあるもの。
湯沢市の伝統野菜「三関(みつせき)せり」。白くて長い根と、大きな葉が特徴で、秋田名物「きりたんぽ鍋」の具材としても欠かせない食材です。最近では「仙台セリ鍋」のブームも手伝って、三関のセリにも注目が高まってきています。1月…
編集・文:矢吹史子 写真:高橋希
2019.03.27
なんも大学では、秋田を取材するなかで出会った方々に、その土地のおすすめのモノ、場所、人などを聞いています。今回の大館市の旅でも「おすすめのお菓子」をみなさんに聞いてみたのですが、そこで口々に挙がったのが「煉屋バナナ」。
秋田県民ならばきっと「ああ!あれね!」となるこの煉屋バナナ。大館で長く愛されているお菓子なんです。
いったいどんなお菓子だと思いますか? 早速、買いに行ってみましょう!
ここからは、この煉屋バナナを食べながら、煉屋菓子舗の松本美千子さんにお話を伺っていきます。
——袋を開けた瞬間からバナナの香りがしっかりしますね!
——いただきます!……ん!? 口に入れると、そこまでバナナの香りは強くないんですね。ふわっと漂う感じで、餡がまろやか!
——そもそも、なぜバナナを使おうと?
——ということは、もう90年以上も親しまれているんですね。
——ということは、このフレーバーには限りがあるということですか?
——変わらぬ味だからこそ、こんなにも愛されているんですね。
地元のみなさんのオススメのナンバーワンは「煉屋バナナ」でしたが、じつは「煉屋に行ったら絶対にアレも食べてみて!」と一緒に薦められたのが「おばこ餅」。こちらもいただいてみましょう。
——……んん?! ザックザク!! 揚げてあるからかな? この食感、たまりませんね!
——この食感と甘辛い味付け、最高です! みなさんがハマるのがわかります。
——「おばこ餅」という名前はどこから?
——これ、お土産に買って帰ろうかな……。
(すると、残っていたおばこ餅がショーケースから引き上げられていく)
——そうでしたか……残念!
——これはどういうお菓子なんですか?
——いただきます……ああ!
——それに不思議な食感ですね。トロリと溶けるような。くるみの香ばしさも効いてる!
—— “館の” 明がらすと書いてありますが、これは「大館」という意味なんですか?
夢中になっていろいろと食べてしまいましたが、どれも大館ならではのもの、そしてなんだか懐かしい気持ちになるものばかり。旅の途中に、お土産に、煉屋菓子舗に立ち寄ってみてはいかがでしょう?
【煉屋菓子舗】
〈住所〉大館市泉町4-3
〈TEL〉0186-42-2405
〈HP〉http://www.neriyakashiho.com/