秋田県大仙市大曲花館地区で、毎年2月11日におこなわれる伝統行事「川を渡るぼんでん」。
五穀豊穣や家内安全を願い、男衆が色とりどりのぼんでん(神の依り代)を掲げながら各町内を巡ります。そして、雄物川対岸の伊豆山山頂に建つ伊豆山神社にぼんでんを奉納するべく、小舟に乗ってぼんでん唄を歌いながら、ゆったりと川を渡っていきます。
この「川を渡る」美しい光景に注目されることが多い行事ですが、私たちはその後の「山を登りぼんでんを奉納する」男衆の姿に心を奪われました。降りしきる雪のなか、ほら貝を鳴らし、掛け声で互いを鼓舞し合いながら奉納の瞬間を目指す。その勇壮さをぜひご覧ください。
撮影 / 編集:剣持悠大
映像作家・プランナー。広告代理店を経て、homevideo companyの名前で独立。家庭の日常を切り取る個人作品から、広告映像、ミュージックビデオなどを企画・制作する。
http://ytkmc.com/
夫婦ユニット “Silly Monkey” のピアニスト・作曲家としても活動中。
http://sillysillymonkey.com/
毎年2月、秋田県内各地ではさまざまな冬祭りや小正月行事が開催されます。
長い冬を楽しく暮らすため、雪国ならではの創意工夫を凝らした祭りが盛りだくさん。
▼今回は5つの冬祭りをめぐりました▼
【なまはげ柴灯まつり】〈男鹿市〉
毎年2月の第2金・土・日曜日に開催される冬祭り。
神事「柴灯祭」と、大晦日の民俗行事「なまはげ」を組み合わせたもので
なまはげ行事の再現、太鼓や踊りに加え
クライマックスでは、松明を持ったなまはげたちが雪山から下山するなど
その迫力を間近で体験することができます。
【大館アメッコ市】〈大館市〉
毎年2月の第2土・日曜日に開催される、400年以上の歴史がある冬祭り。
「この日にアメを食べると風邪をひかない」と言われ
会場の「おおまちハチ公通り」には、色とりどりのアメの屋台が軒を連ね
「からみ飴」の振る舞いなども行われます。
【犬っこまつり】〈湯沢市〉
毎年2月の第2土・日曜日に開催される冬の民俗行事。
400年以上昔、町が大盗賊に襲われた際、再び起こらないように
米の粉で作った小さな犬を家の戸口に供え祈念したことが起源とされています。
会場には、雪で作られたお堂や犬の雪像が立ち並び、愛犬を連れた観光客も県内外から訪れます。
【上桧木内の紙風船上げ】〈仙北市〉
毎年2月10日に行われる、100年以上の歴史を持つ冬の小正月行事。
「五穀豊穣」「無病息災」「商売繁盛」「家内安全」などを祈願し
武者絵や美人画が描かれた巨大紙風船に火をつけて一斉に空へ放ちます。
【刈和野の大綱引き】〈大仙市〉
500年以上の歴史を誇る日本最大級(直径約80㎝、全長200m)の大綱引き。
上町(二日町)、下町(五日町)が町を南北に二分して綱を引き合い
上町が勝つと米の値段が上がり、下町が勝つと豊作になると言われています。撮影 / 編集:藤山誠
1980年、大阪府出身。株式会社TAM所属。
自然の中でサウナを楽しむTent Sauna Party主催。
http://tentsaunaparty.com/秋田のお母さんたちは、何でも寒天で固めてしまう。
農作業の合間、運動会、婦人会……さまざまな場面に自作の寒天を持ち寄っては、自慢の味を披露します。
おもてなしの心でさまざまな寒天を生み出すお母さんたちは、誰もが「寒天使い」=「寒天使」。そんな、寒天使による「天使の寒天」が作られる風景をご覧ください。撮影 / 編集:藤山誠
1980年、大阪府出身。株式会社TAM所属。自然の中でサウナを楽しむTentSaunaParty主催。http://tentsaunaparty.com/
湯沢市岩崎地域で安政2年(1855年)から続く味噌・醤油の醸造元。清流・皆瀬川のほとりに位置する岩崎は、水質に優れた地として、古くから醸造業が栄えてきました。大きな木樽、石造りの麹室、昔ながらの木桶などの道具はいまも現役で、風土に根ざした昔ながらの手造りで天然醸造を続けています。
撮影:印藤正人
1982年、大阪府出身。東京在住。2015年、映像カメラマンとして独立。以降、様々なジャンルの撮影を手がけている。
https://indo-films.com/監督/編集:印藤麻記
1985年、秋田県出身、東京在住。映像監督。秋田県「True North,Akita」などを手がける。
https://indo-films.com/音楽:satohyoh
秋田県出身。バンド活動を経て、2014年より地元秋田での音楽制作を開始。田舎の風景の音にアコースティックな音を添えた「音メモ」をHPで更新中。エフエム秋田30周年コンピレーションCDに参加。2017年4月、1stアルバム「inacagraphy+」がPROGRESSIVE FOrMよりリリース。
http://satohyoh.wixsite.com/works酒どころ秋田の人々に愛される大衆居酒屋。
壁一面を埋め尽くす県内外の日本酒銘柄、秋田の旬の食材を取り入れた手料理の数々、秋田駅前という立地も相まって県外からの出張客にも人気が高い。
「秋田のお母さん」という言葉がぴったりの愛情溢れる女将さんに会いに、今夜もまた、たくさんの呑兵衛たちが足を運ぶことでしょう。撮影:印藤正人
1982年、大阪府出身。東京在住。2015年、映像カメラマンとして独立。以降、様々なジャンルの撮影を手がけている。
https://indo-films.com/監督/編集:印藤麻記
1985年、秋田県出身、東京在住。映像監督。秋田県「True North,Akita」などを手がける。
https://indo-films.com/音楽:satohyoh
秋田県出身。バンド活動を経て、2014年より地元秋田での音楽制作を開始。田舎の風景の音にアコースティックな音を添えた「音メモ」をHPで更新中。エフエム秋田30周年コンピレーションCDに参加。2017年4月、1stアルバム「inacagraphy+」がPROGRESSIVE FOrMよりリリース。
http://satohyoh.wixsite.com/works五城目町下タ町通り(通称・朝市通り)で
毎月2・5・7・0の付く日におこなわれる定期朝市。
1495年から500年以上続く伝統的な市で、
とれたての魚、新鮮な野菜、旬のキノコや山菜など、
さまざまな食材が並び活気に溢れています。
定期朝市に重なる日曜日には、
若手出店者の新たなチャレンジを応援する
「ごじょうめ朝市plus+(開催期間:4月〜11月上旬)」もひらかれ、
若い夫婦や親子連れで賑わっています。
〈五城目朝市の情報はコチラ〉撮影:金由貴男(Clover)
秋田県出身。新感覚旅バラエティ「のんびりし〜な」(秋田ケーブルテレビ)等、県内で映像撮影を中心に活動するカメラマン。
音楽:satohyoh
秋田県出身。バンド活動を経て、2014年より地元秋田での音楽制作を開始。田舎の風景の音にアコースティックな音を添えた「音メモ」をHPで更新中。エフエム秋田30周年コンピレーションCDに参加。2017年4月、1stアルバム「inacagraphy+」がPROGRESSIVE FOrMよりリリース。
http://satohyoh.wixsite.com/worksにかほ市象潟町の横岡地区に
約370年前から伝わるとされる番楽(秋田・山形に分布する山伏神楽)。
豊作祈願と感謝の奉納行事として
いまも地域の人々によって受け継がれています。
7月1日の「神降ろし」の儀式舞に始まり、
8月13日、8月15日の盆行事の本舞、
9月1日に舞い納めの「神送り」が行われています。撮影:清永洋
1975年、福岡県出身。2003年に写真家として独立。東京を活動拠点として、『OZmagazine』(スターツ出版)、『リンネル』(宝島社)、『LEE』(集英社)などの雑誌やWEBなどさまざまな媒体で活躍中。
http://www.airnote.jp音楽:satohyoh
秋田県出身。バンド活動を経て、2014年より地元秋田での音楽制作を開始。田舎の風景の音にアコースティック楽器を添えた「音メモ」をHP等で更新中。エフエム秋田30周年コンピレーションCDに参加。
http://satohyoh.wixsite.com/works三種町は、じゅんさいの生産量日本一。
毎年4月下旬〜9月上旬、山あいにあるじゅんさい沼では、
摘み取り作業が盛んに行われています。撮影:清永洋
1975年、福岡県出身。2003年に写真家として独立。東京を活動拠点として、『OZmagazine』(スターツ出版)、『リンネル』(宝島社)、『LEE』(集英社)などの雑誌やWEBなどさまざまな媒体で活躍中。
http://www.airnote.jp音楽:satohyoh
秋田県出身。バンド活動を経て、2014年より地元秋田での音楽制作を開始。田舎の風景の音にアコースティック楽器を添えた「音メモ」をHP等で更新中。エフエム秋田30周年コンピレーションCDに参加。
http://satohyoh.wixsite.com/works