毎年2月、秋田県内各地ではさまざまな冬祭りや小正月行事が開催されます。
長い冬を楽しく暮らすため、雪国ならではの創意工夫を凝らした祭りが盛りだくさん。
▼今回は5つの冬祭りをめぐりました▼
【なまはげ柴灯まつり】〈男鹿市〉
毎年2月の第2金・土・日曜日に開催される冬祭り。
神事「柴灯祭」と、大晦日の民俗行事「なまはげ」を組み合わせたもので
なまはげ行事の再現、太鼓や踊りに加え
クライマックスでは、松明を持ったなまはげたちが雪山から下山するなど
その迫力を間近で体験することができます。
【大館アメッコ市】〈大館市〉
毎年2月の第2土・日曜日に開催される、400年以上の歴史がある冬祭り。
「この日にアメを食べると風邪をひかない」と言われ
会場の「おおまちハチ公通り」には、色とりどりのアメの屋台が軒を連ね
「からみ飴」の振る舞いなども行われます。
【犬っこまつり】〈湯沢市〉
毎年2月の第2土・日曜日に開催される冬の民俗行事。
400年以上昔、町が大盗賊に襲われた際、再び起こらないように
米の粉で作った小さな犬を家の戸口に供え祈念したことが起源とされています。
会場には、雪で作られたお堂や犬の雪像が立ち並び、愛犬を連れた観光客も県内外から訪れます。
【上桧木内の紙風船上げ】〈仙北市〉
毎年2月10日に行われる、100年以上の歴史を持つ冬の小正月行事。
「五穀豊穣」「無病息災」「商売繁盛」「家内安全」などを祈願し
武者絵や美人画が描かれた巨大紙風船に火をつけて一斉に空へ放ちます。
【刈和野の大綱引き】〈大仙市〉
500年以上の歴史を誇る日本最大級(直径約80㎝、全長200m)の大綱引き。
上町(二日町)、下町(五日町)が町を南北に二分して綱を引き合い
上町が勝つと米の値段が上がり、下町が勝つと豊作になると言われています。
撮影 / 編集:藤山誠
1980年、大阪府出身。株式会社TAM所属。
自然の中でサウナを楽しむTent Sauna Party主催。
http://tentsaunaparty.com/