買い物のその先へ。地域のハブ「スーパーモールラッキー」
横手市十文字町にある「スーパーモールラッキー」。生鮮食品、お惣菜はもちろん、日用品、DIY用品、家電、衣類、おもちゃ、本……ここで手に入らないものはないと言っても過言ではないほど、充実した品揃えの総合スーパーです。店内は…
編集・文:菅原真美 写真:高橋希
2019.08.07
「三種町の農場で売っている豚肉が、ものすご~く美味しいの!」
なんも大学カメラマンの高橋希さんから、気になる情報を入手。そこは「かわい農場」といって、自家農場の豚肉で精肉や手造りハム・ソーセージを販売しているとのこと。ゴクン……食べてみたい! 食欲そそられる情報に惹きつけられ、早速、秋田市内の取り扱い店で「かわい農場」の商品を購入してみました。
その場にいたスタッフ全員が美味しいと大絶賛! どの商品も添加物が最小限に抑えられているため、「豚肉本来の自然な旨味」がより際立ちます。
……この美味しさの裏側を知りたい!
そんな探究心を引き連れて向かった、三種町森岳の「かわい農場」で、私たちは「自分の居場所を守り続けていく覚悟と強さ」に出合いました。
出迎えてくれたのは、「かわい農場」を経営している川井博さんです。
豚の繁殖から肥育、豚肉加工から販売まで、一貫して手掛けている「かわい農場」。早速、豚を飼育している豚舎へと案内していただきました。
——お邪魔します!
——すごい鳴き声です! 普段からこんなに鳴いているんでしょうか?
——ちゃんと人を認識できるんですね!
——へー! 賢い!
——かわいい! 生後、何日くらいの赤ちゃんなんですか?
—— こちらで飼育されている豚には、どんな特徴があるんですか?
——しっぽ豚! 通常だと、しっぽを切られることの方が多いんですか?
——なるほど。ストレスのない環境作りとは具体的に?
——ずっと空気が籠っている場所に居れば、ストレスになりますよね。普段から窓は開けっ放しなんですか?
今度は、豚肉加工から販売までを行っている店舗工場へ。可愛らしい豚の看板が目印です。
—— どのお肉も美味しそう!川井さんのオススメはありますか?
——こちらの豚グッズは、川井さんが集められているのですか?
この日もご近所から続々とお客さまが来店。「もうここの豚肉しか食べられない!」と味の虜になるリピーターが多いようです。
——ここの農場を始められたきっかけは何だったんですか?
——大変な時期に、あえて始められたんですか?
—— 苦難を何度もくぐり抜けながら、続けてこられたんですね。
—— 後はそこから登っていくだけ、と。
——家族との生活を守る覚悟と責任が、今の「かわい農場」を作り上げてきたんですね。これからも長く続けていきたいという思いはありますか?
「しっぽ豚」が自然に健康に育つように、「家族」が笑って暮らせるように、自分ができることは何かを考え、動き続ける。立ち止まらず、時に飛び込み、変化していくことで自分の居場所を守ってきた川井さん。
最近は、生ハムの造り方を勉強するためにイタリアへ行かれたそうで、「海外へ行くと、世界が変わる。いろんな興味が出てくる。」と笑顔で語ってくれました。「自らやりたかったこと」が出発点ではなくても、その道中でしか出会えない世界に興味を持ちながら、歩き続ける。 みんなを笑顔にする美味しさの原点に、そんな川井さんの生き様がありました。
【かわい農場】
〈住所〉店舗工場:山本郡三種町森岳字街道西38
〈TEL〉0185-83-2076
〈HP〉http://www.shirakami.or.jp/~kawai-nojo/index.html
〈営業時間〉9:00~18:00
〈定休日〉月曜日