一芯二葉。檜山の茶園主×神主。
能代市・檜山(ひやま)地区にある「元祖檜山茶大髙園(がんそ ひやまちゃ おおたかえん)」で生産されている檜山茶は、280年以上に渡って受け継がれてきた歴史のあるお茶です。「北限のお茶」としても知られ、商業生産されている日…
編集・文:矢吹史子 写真:船橋陽馬
2020.02.26
湯沢市にある会社「YAMAChuコーポレーション」。「地域活性化」「地域貢献」をスローガンに、地元食材を活かした食品を軸に、商品開発を行っている会社です。
……と、じつはこの会社、湯沢市立山田中学校が運営しているんです。そしてなんと、社員、役員、副社長、さらには社長までが、生徒によって構成されているというのです。
なんとも興味深い「YAMAChuコーポレーション」。その真相を確かめるべく、山田中学校を訪ねました。
はじめに迎えてくださったのは、教務主任の池田隆先生です。
——「商品開発をしたい」というのは、生徒たちのなかから出てきたアイデアなんですか?
——さすがに、この構造自体は学校側が考えたんですよね?
——素晴らしいですね! 商品開発はどんなふうに進めていくんですか?
——めちゃくちゃ楽しそうですね!
と、そこへ、2人の生徒がやってきました。
——今年はお二人はそれぞれ、どういうことをされたんですか?
——カレーのコピーにある「勝ち飯」というのはどういうことなんですか?
——実際、よく売れましたか?
——売れる喜びを感じられるのって、すごく大事ですよね。具体的に反響はありましたか?
——ご自身で「良い仕事したなあ〜」と思うのはどういうところですか?
——やっていると、学校に来るのが楽しみになるんじゃないですか?
——この会社を運営していくなかで自分が「成長したな」って感じることはありますか?
ここで、3年生の石川優人さんが加わります。商品開発部長、副社長として活躍してきた優人さん。今年は、地元麹店との味噌づくりにも力を入れてきたそう。
——ここまで、2年生のお二人から話を聞いていたんですが、このプロジェクトは、後輩との連携ができる場でもありますね。
——来年以降への期待も大きいのでは?
——「失敗ということはない」……含蓄のある言葉ですね。
——社長も生徒なんですよね? すごいなあ……。先生たちが生徒から学ぶということも多そうですね。
——この取り組みの目的は「地域活性」と伺いました。みなさんにとっての「地域活性」というのはどういうことだと思いますか?
——ないものを増やすことよりも、あるものを大切にしていく。空き店舗だって「使える可能性のある場所がある」とも捉えられますね。このような活動は、ほかの学校からも興味を持たれるのでは?
——全校生徒49名という規模だからこそできているんですね。
——最後に、来年度に向けての意気込みを聞かせていただけますか?
【湯沢市立山田中学校】
〈住所〉湯沢市山田字下館10
〈TEL〉0183-73-3017
【YAMAChuコーポレーション】
〈blog〉https://yamachu-co-ltd.hatenablog.com/