北限のいちじく③「いちじくいち」がくれたもの
佐藤玲さんのお店「佐藤勘六商店」でいちじくをいただいていたら、近くに住む須藤聖也さんが顔を出してくれました。代々いちじくを栽培している家で生まれ育った聖也さんは、現在29歳。若手のいちじく生産者たちで結成された「いちじく…
編集・文:竹内厚 写真:船橋陽馬
2018.06.13
廃校となった小学校校舎を起業やコミュニティ活動の場として再生した「BABAME BASE」。地域の内外をつなぐ拠点となっている「シェアビレッジ町村」。など、五城目町は新しいスタイルで地域を活性化している拠点が目立っています。
そんな五城目町で活動する若い世代とだまこ鍋を囲みながら、町のリアルなところを聞いてみました。
鍋を囲んだのは小熊隆博さん、柳澤龍さん、渡邉幸穂さんの3人。話されたのは、”うなるドラゴン節”、”町のためにだけじゃない”、”それぞれの野望”の3本です。
——五城目って移住してきた人が目立ってる印象がありますね。やっぱり移住者が多い町でしょうか。
——ドラゴン節?
——ドラゴン節の前に(笑)、龍さんは何をして稼いでるんですか。
——煙に巻いてく感じだ。
——龍さんの本職は研究者なんですね。
——ちょっと五城目の話も聞かせてください。地元が新潟の渡邉さんは、五城目をどう見てます?
——この中で唯一、五城目出身の小熊さんはどうでしょう。
——小熊さんは10年近く、五城目の外に出られてたんですよね。
——ものかたりは、ギャラリーとライブラリーをあわせたようなスペースですけど、カフェでもないから、どんなときに立ち寄ればいいのか、確かに地元の人でも迷いそうです。
——1万人に対して4千人かはわからないけど(笑)、町のためにという意識をみなが共有してるわけじゃないのは間違いないところですね。決して利己的なのではなくて、共同体意識よりも個で立つことを第一にという方々。
——地元では語られなくなったり、忘れられたりしていた場所を、龍さんのような外から来た人が再発見する。いいですね。
——では最後に、3人のこれからの野望を聞かせてください。五城目でどんなことをたくらんでいるか。
——北宇商店は、お酒、食品、惣菜、雑貨類を販売している、町のよろず屋さんですね。そんなところでDJイベント。
——コンビニエンスストアにDJブースを設置して、パーティー会場に変えてしまうコンビニDJという場のつくり方を参考にしながら、それをよりローカルな商店で行えたらおもしろいでしょうね。
——アテもない時間を過ごす企画、いいですね。
——そういえば日曜日に開かれている「ごじょうめ朝市plus+」、すごい人出だそうですね。
【BABAME BASE/五城目町地域活性化支援センター】
〈住所〉南秋田郡五城目町馬場目蓬内台117-1
〈時間〉9:00〜21:00 ※要申請。
〈使用料〉200円〜 ※各施設により異なります。
〈TEL〉018-853-5155
〈HP〉http://babame.net/index.html
【SHARE VILLAGE MACHIMURA/シェアビレッジ町村】
〈住所〉南秋田郡五城目町馬場目字町村49
〈時間〉10:00〜15:00
〈定休日〉火・木・祝日
〈HP〉http://sharevillage.jp/
【ものかたり】
〈住所〉南秋田郡五城目町上町39
〈時間〉10:00〜19:00
〈TEL〉018-802-0089
〈HP〉http://www.mono-katari.jp/
【郷土料理いしかわ】
〈住所〉南秋田郡五城目町東磯ノ目2-1-7
〈時間〉11:00〜22:00
〈定休日〉火曜日
〈TEL〉018-852-9842