辞めるから始まることがある。
〜門脇光浩さん(前仙北市長)インタビュー〜
なんも大学編集長の藤本智士です。突然ですが、2016年から6年ものあいだ続けてきた「なんも大学」は、この記事をもって更新を終了します。世の中の状況がさまざまに変化していくなか、僕自身もいろんな思いが交錯し、次のフェーズに…
編集・文:矢吹史子 写真:高橋希
2020.03.04
秋田市にある「すみれファーム」は、東成瀬村の農家が営む野菜の直売店。
秋田市の中心市街地ながら静かな立地、営業日は冬場は週1日だけ、店頭に並ぶのは3〜4種類の農作物のみと、とてもニッチなスタイルなのですが、この店の野菜に魅了された人たちが足しげく通っているといいます。
話によると「とにかく野菜が美味しい、そして美しい」とのこと。でも、秋田県最南端の東成瀬村の農家が、はるばる秋田市で販売するというのは、どういうことなんでしょう? 半信半疑のなか、お店を訪ねてみることに。
扉を開けるとすぐに目に飛び込んできたのが、しいたけ。一目見て、納得。
驚くほど大きく、肉厚、そして噂どおり美しい。見ているだけで心が踊ります。
迎えてくださったのは、すみれファームの佐々木修さん、美佳さんご夫妻です。
——でも、東成瀬村から秋田市までは、高速道路を使って車で片道1時間半くらい。そこまでして店を構えたのには、どういう思いがあったんでしょうか?
——どんなお客さんがいらっしゃいますか?
——そうやって、口コミで広がっていっているんですね。
——「ここに来れば美味しいものに出合える」という楽しみもあるのかもしれません。それに、食べることももちろん、佐々木さんたちとの会話を楽しんでいる方が多い印象です。
——それにしても、立派なしいたけですね!
——大きいと出荷できない?
——傘の厚さも2〜3センチはありますね。
——ということは、軸を太く育てるのが大事なんですか?
——ショックを与える??
——刺激を受けて成長していく……なんだか人間みたいですね。
——表面が白っぽく、フサフサしているも印象的です。
——スーパーに並んでいるものには、なかなかこういうものはありませんよね。
——新鮮な証拠なんですね。大きいものでも味に遜色はありませんか?
——これだけ見事な姿を前にすると、食べる側も誠実にいただかなければ、という気持ちになりますが、どう食べるのがオススメですか?
——農業を始められたのは、いつごろなんですか?
——それ以前は違う仕事をされていた?
——東成瀬村で行う農業というのは、いかがですか?
——何が違うんでしょう?
——美佳さんは、農業に携わってきて、いかがですか?
——東成瀬村には、スーパーはなくて、コンビニも1軒だけなんですよね。東京とは180度違う世界。
——どうやって乗り越えたんですか?
——それでも、村のなかだけでなく、こうして秋田市に店を持つことは良いリフレッシュにもなりそうですね。秋田での暮らしの一つの方法のようにも感じます。
これから、すみれファームとして目指していることなどはありますか?
【すみれファーム】
〈住所〉東成瀬村田子内字滝の沢41
〈TEL〉0182-47-2205
【直営店 すみれファーム矢留】
〈住所〉秋田市千秋矢留町3-33
〈TEL〉080-9049-8864