他人ごとから、自分ごとへ。「のしろ家守舎」がシャッター街を動かす!
「商店街がシャッター通りになった」「子どもたちの遊び場がなくなった」「母親世代の集まる場所がない」。これらは、全国の多くの地域でも挙げられている課題であり、秋田県能代市(のしろし)も同様。JR能代駅前は、畠町、上町、万町…
編集・文:矢吹史子 写真:船橋陽馬
2020.09.16
ゲストハウス、ホテル、民宿、旅館、温泉宿……宿には様々な形があり、魅力もそれぞれに異なりますが、鹿角市大湯には、それらの魅力を兼ね備えたような宿があります。
昨年11月に本オープンしたゲストハウス「Bar & Stay Yuzaka」。
ここは、ゲストハウスの気軽さ、ホテルのホスピタリティ、民宿のアットホーム感、旅館の風情、さらには温泉までもが備わっている、至れり尽くせりな宿なんです。まずは、その内部をご紹介していきます。
このように、大充実の宿。こちらを営んでいるのが、諏訪芳明さん、英子さんご夫妻です。
お二人にお話を伺ったところ、この宿の素晴らしさの裏には、ご夫妻の奇跡ともいえる出会いがあることがわかりました。
——お二人はご出身はどちらなんですか?
——英子さんは?
——となると、お二人は神奈川で知り合ったんですか?
——すごい偶然ですね!
——芳明さんは、英子さんに出会うまでは、お一人でやっていこうと思っていたんですか?
——今回、一泊させていただきましたが、ここは「ゲストハウス」の域を越えているように感じました。提供されている食材だけでなく、アメニティまでもオーガニックにこだわられて、さらには温泉まである。
——そういうコンセプトはお二人で決めてきたんですか?
——よくぞ出会いましたよね。考え方は違えど、目指すところは一緒なんですよね。お二人の考え方が一つになって提供されるからこそ、泊まる側にとっては最高の宿になっているんですね。
——でも、ご縁はあるものの、よく知らない土地でやっていくことに不安はなかったんでしょうか?
——都会のどういうところが難しかったんですか?
——それでも、宿を経営するというのは、なかなかハードルが高かったのでは?
——宿というのは、かえって負荷のかかる仕事のように感じますが(笑)。泊まる側が快適に過ごせている分、お二人はかなりストイックに仕事をされているように思えました。
——どんな違いがありましたか?
——鹿角市は「永続地帯(再生可能エネルギーで住み続けるためのエネルギーを自給できる地域)」でもあるんですよね。そういった土地で、元々エネルギーや環境への意識を持ったお二人が出会って活動されるというのは、すごい偶然というか……。
——ここは、さらにコアな考え方を持った場所になっていきそうですね。
——ふふふ。やっぱり、お二人は最高のバランスですね!!
【Bar & Stay Yuzaka】
〈住所〉鹿角市十和田大湯下ノ湯19
〈TEL〉0186-22-4825
〈HP〉https://www.yuzaka.info/