Discover Akita|第4回 永楽食堂<秋田市>
酒どころ秋田の人々に愛される大衆居酒屋。壁一面を埋め尽くす県内外の日本酒銘柄、秋田の旬の食材を取り入れた手料理の数々、秋田駅前という立地も相まって県外からの出張客にも人気が高い。「秋田のお母さん」という言葉がぴったりの愛…
編集・文:竹内厚 写真:船橋陽馬
2018.09.26
にかほ市の街角で30年続くケーキ屋さん、フレーズ。
おいしくて、見た目にもかわいい、リーズナブルと三拍子そろったケーキを、ご夫婦で販売されています。
写真からもはっきりとわかる、仲睦まじい様子も微笑ましくて。
まずは、フレーズで販売されているケーキをいくつかご紹介します。
最初、お店で取材のお願いをしたときは、「うちなんか田舎のケーキ屋なんだから、いいよ~恥ずかしいよ」と言われていた店主の渋谷悦雄さんですが、聞けば、山形・遊佐にあるご実家もお菓子屋さんなんだそう。
「20歳で東京に出て、5軒くらいのお店で修業しました。その後で実家にも戻ったけど、兄貴がいたから平成元年に独立して」、いくつかの候補地を探した末に、にかほでの開店を決意しました。
「いろんなとこを見てたんだけど、やっぱり自分は運がよかった。この場所ですよ、にかほでやって本当によかったなぁ~って」。奥さんに言わせれば、「よくこんなところで店出すもんだな」と思ったそうですが(笑)。
30年の営業を続けるなかで、誕生日などの記念ケーキに得意の絵を描いて、人気を集めたこともあるといいます。ホールのデコレーションケーキは、街のケーキ屋さんの腕の見せどころですからね。
最近では、ショーケースにLEDを導入。ケーキの見た目がより一層引き立っています。
「微々たる国民年金で生活しとるんだから、まず死ぬまでがんばらなきゃ(笑)。もう10年はやりたいと思ってるんだけど」と笑う渋谷さんは、10月で古希を迎えます。
貯金ができると、好きな絵を買って店に飾ります。そして、ご夫婦それぞれに追いかけているものがあるそうで、ご主人は、ある演歌歌手の30周年記念コンサートがもうすぐ東京・中野サンプラザであるのを楽しみにされていました。奥さんも千葉や福岡にまで追っかけてるものがあるそうですが、それが何かはヒミツ。
「まずおかげさまで、お客さんがうちを選んできてくれるからありがたいなって思うよ。な~に夫婦でやってるから、続けてこれたんだけどな」。
まさに名コンビのご夫婦。フレーズのケーキにもどこか、ご夫婦のお人柄が表れているような気がしました。
【ケーキハウスフレーズ】
〈住所〉にかほ市平沢字田角森32-4
〈時間〉9:00〜18:30
〈定休日〉木曜日(祝日の場合は営業)
〈TEL〉0184-37-2855