一芯二葉。檜山の茶園主×神主。
能代市・檜山(ひやま)地区にある「元祖檜山茶大髙園(がんそ ひやまちゃ おおたかえん)」で生産されている檜山茶は、280年以上に渡って受け継がれてきた歴史のあるお茶です。「北限のお茶」としても知られ、商業生産されている日…
編集・文:矢吹史子 写真:高橋希
2020.07.08
「わらび座」は、仙北市にある「あきた芸術村」という施設を拠点に活動する劇団。
芸術村内の「わらび劇場」での公演のほか、国内外、学校などでも公演を行い、年間公演数は約800回。動員数は、劇団四季、宝塚歌劇団に次ぐものといわれ、来年には創立70周年を迎えます。
そうしたなか、このたびの新型コロナウイルスの影響で、3月から、公演はおろか、稽古の自粛をも余儀なくされました。「観客を前に演じる」という、これまで当たり前だったことができなくなるという状況下で、役者たちはどのようなことを考え、過ごしてきたのでしょう?
今回、2人の役者に話を伺ってみると、彼らはこの期間を通して、わらび座の根幹といえるものを改めて掴み、動き出しているのがわかりました。
はじめにお話を伺ったのは、三重野葵さんです。
——公演ができない期間、三重野さんはどのように過ごされていましたか?
——わらび座として「具体的にこうしていこう」と掲げたのはどんなことだったんでしょうか?
——支援金のことは、メディアでもかなり話題になっていましたね。
——すごい数ですね!
——「稽古ができない」という状況は初めてだったのでは?
—— そういう期間を経て、公演がスタートできた喜びは大きかったのでは?
——どのお話もそうですが、見る側のそのときの気持ちに不思議とフィットするシーンがありますよね。今回の舞台も見させていただきましたが、メッセージがしっかり込められていて、元気が出ました!
——それにしても、役者さんが会社の運営についても考えるというのには驚きました。
——後継者というところでは、わらび座は今、どういう状況ですか?
——入座する人たちというのは、どういうところに憧れて来るんでしょう?
——三重野さんの「届けたいもの」とは、どんなことですか?
——「役者を仕事にして秋田で生きる」というのが、なかなかイメージしづらいようにも感じます。
——日本三大劇団の一つですからね!
——「寄り添う」という意味では、舞台もそうですが、修学旅行生などを受け入れて、演劇や民族芸能の体験を行っていますよね。そうやってリアルに体感できる場こそがわらび座の魅力だと思いますが、これからは制限も多くなってきそうですね。
——形は変えなければならないなかで、変えることができない「わらび座の芯」というのは何だと思いますか?
続いてお会いしたのが、入座15年目の鈴木裕樹さん。
6月から公演がスタートした「空!空!!空!!!」にも出演中ですが、午前の公演を終えたばかりのなか、お話を伺うために案内された場所は、芸術村敷地内にある庭。
鈴木さんは、ここで日々、薪割りをしているとのこと。
——自粛期間はどうされていたんですか?
——え?! それはどうして?
——では、その期間、どう過ごしていたんですか?
——演劇にも通じるところがあったのでは?
——「自分たちには関係ないもの」と一線を引いているかもしれませんね。
——どれだけ本当に土地の仲間になっていくかは、大きな課題ですね。
——今回の農業での経験も大きなものだったと思いますが、鈴木さんがはじめにわらび座の芯の部分を感じたのは、どういうタイミングだったんでしょう?
——すんなり受け入れられたんですか?
——でも、そう言ってもらえたことは幸せですね。
——舞台というのは、そうやって、観客と一緒に作っていくものなのかもしれませんね。
——農業といい、薪割りといい、肌で感じられる部分を大事にしていくと、演じ方も変わってきそうですね。
【わらび座(あきた芸術村)】
〈住所〉仙北市田沢湖卒田字早稲田430
〈HP〉https://www.warabi.or.jp/
公演中の「空!空!!空!!!」ほか、各種情報はHPよりご確認ください。
<三重野葵さん出演ミュージカル「松浦武四郎~カイ・大地との約束~」 が仙北市で公演決定!>
日時:8月14日(金)14:00開演
8月15日(土)10:30開演
会場:仙北市民会館
主催:わらび座 共催:仙北市
お申し込み・お問い合わせ:あきた芸術村予約センター
(tel : 0187-44-3939 E-mail: gekijyo1@warabi.or.jp)